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現在この世の中ではありとあらゆる物に電気が使われています。ストーブも灯油があっても
電気がなければ火はつきません。カメラも電池がなければ写りません。電話も電池がなければ
つながりません。すし屋のすしも電気仕掛けでポトポトと規定の重さで握られてくる時代に
なりました。
このように現在あるほとんどの物が戦後の電気技術者達によって開発され、進歩してきました。
また、欧米の人達が日本に来ると「すべてそろっていて、欲しい物がなんでもある」と口にすると言われています。
日本でも「もう作る物がない」等、この結果が良いのか悪いのかは複雑です。
こうした物の生産はすべて我々が戦後やってきたのではないでしょうか? 今やすべての物が
そろっている時代に到達しました。
今本当に必要な物、また地球環境に及ぼす悪影響が最小限ですむような製品、決して使い捨てではなく、
長く使える製品を考えていく必要に迫られていると思います。
最近環境問題として“廃棄”と“リサイクル”が注目されています。
日本でも法規制が整備され、民間団体等の積極的な活動によって関心が高まっています。
環境汚染や環境破壊を招く違法廃棄の防止や、省エネの観点からも“リサイクル”を
推進しなければなりません。
森林伐採を極力避けて、木材を保護しなければならないと言われていますが、いろいろな規定(ISO規定等)により、すべて文書として紙に残さなければならないこと
(我が社も紙の使用量は以前の約2倍)など、矛盾点が山積みされています。
もっと全国民が危機感をもって真剣に考えれば、無駄をせずに今何からやっていかなければ
ならないかが分かるはずです。
日本国内では中小企業が世の中を支えていると言われています。最近ではいろいろな規定を
守らなければ仕事が来なくなる時代に入ってきました。
しかし現状では大手自動車メーカーのクレーム隠し事件・乳製品メーカーの食中毒事件・
放射性物質を塵取りで扱うJCOの放射能事故・食肉等の生産地偽装事件・原子力発電所のパイプ爆発事故等が起きています。
チェックリストのいろいろな項目をパスしなければ納品・出荷できない当社のような
中小企業の立場からは考えられないことです。
こういった事件・事故はなぜ発生するのか、改めて考える時期に来ていると思われます。
今課せられているいろいろな規制を根本的に考え直さなければなりません。
顧客様に関して、最近気になるのは、過剰品質要求により中小企業は相当苦しんでいると
いうことです。
必要なことは積極的に行わなければならないのは当然ですが、中小企業を批判することは
できないのが現状です。
また、従来『使える物は使い、無駄を省いてコストダウンをする』ということをモットーとしてきましたが、ISOシリーズ・環境規制により近来進められている鉛フリー対策が実施されると、在庫にある旧部品もすべて廃棄しなければならなくなり、心の痛む問題です。
近年医療機器に携わるようになって考えるのは、障害者福祉に関して家族の負担が非常に多いということです。できるかぎり負担が少なくなるようコストダウンに努め、安価で提供でき、また国からの補助・支援を頂けるよう、力を注ぎたいと思います。
赤十字に寄付をしたり(賞状もいただいています)、使用済み切手を民間団体に送付するなど国際的な支援にも力を注いでいます。
また、電力エネルギーの有効活用のため、製品の低消費電力化・小型化やリサイクル貢献について本腰を入れて考える時であると考えます。
品質方針に関しては、良い製品を作るのが最重要目標ですが、過剰品質要求のため検査項目が多く、中小企業は相当苦労しています。
また、規定により外注先や外注の先の先まで管理される体制になってきています。先の先というのは、末端の製造にかかわるパートタイマーやアルバイトまでです。
末端で作業している人達は、当然安価で仕事を受けていることが考えられますが、現実はこのような流れですべての物の生産がなされていると言っても過言ではないと思います。
本来社内でやるべき生産を、お金がかかるから安くできる外注に出す、また外注も自社でやるより外注でやった方が安くできる、とのことでどんどん末端まで下がってきます。
初めに規制や規格がないまま仕事を受けて、生産をしている間に次から次へと制約を言われます。それは当初の見積りに入っている価格ではなく、「できないのであれば他社に出す」というような風潮になっているので、やむなく続けているのが現状ではないかと思います。
このような体制では、発注元の品質保証レベルと末端の品質保証レベルとの考え方には大きなギャップがあります。このような人達を使って、間に入って苦しんでいるのが中小企業の経営者達です。
ただ責任を「下に下に」押し付けるのではなく、より良い製品を作るため、理解し合っていかなければならないと考えています。
外注関係で現在非常に困っているのは鉛フリー対策です。2005年4月からは鉛フリー対応品でなければ納入できないとのことですが、これは中小企業にとって死活問題と思われます。
残念ながら廃業するところがボツボツ出てきました。まだ設備機材も高額で、かつ仕事が減少してきている現状では、即対応することは無理なように思います。
電気製品が不法投棄され、機器に組み込まれているプリント基板から鉛が漏れ出して地下水に入り、人体に悪影響を及ぼすとのことで鉛全廃策が取られるようです。環境汚染を考えれば当然の対策ですが、不法投棄されること自体問題です。また川原等には“魚釣りに使用する鉛”や“鉛バッテリー”などが大量に捨てられていますが、どれも規制されていないようです。魚釣りに使用する鉛についての見解は「鉛に代わる物がない。今できることは使用量を減らす、そして放置しないこと。これしかない」と、このような感じです。
全廃するならすべてやらなければ意味のないことです。我々が過去何十年も作ってきた製品が川原に捨てられているのは見たことがありません。それだけの量を我々は作っていません。
当然対策として行わなければならないかも知れませんが、導入時期・方法等も少し考えて欲しいものです。
我が社としても「鉛フリー対応ができていなければ出すな」と言われれば発注先を変えることは簡単ですが、外注さんは困難な時代を共に乗り越え、ワークシェアリングの考え方のもとに、長年協力しあってきた仲間達です。簡単に切ることはできません。
社内でも設備に多額の費用をかけなければなりません。これも自然淘汰なのでしょうか?
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